莫妄想
元寇の危機にさらされていた鎌倉時代、執権北条時宗は強大な元軍とどう戦えばよいかと悩み中国から招いていた無学祖元禅師の元を訪れました。無学禅師は時宗に「莫妄想」と諭しました。時宗はこの一言で決心を固め今できる限りの防備に全力を尽くして後は天命を待つ心境に至ったと言われています。トラファルガー海戦でネルソン提督は「案ずるな。風は勇者の念ずる方向に吹く。」と兵隊を鼓舞して結果勝利しました。リオ五輪で金メダルをとったバドミントン高松ペアの松友選手はあの絶対絶命の状況で”負けたらどうしよう”ではなくて”勝ち負けは別にしてこの相手はすごいと想わせるようなプレーをする事だけを考えていました”と言っていました。恐れと欲を捨てて今に全力を尽くす事ができるかどうかが鍵だと想います。