友情は利害関係の上に成り立つ
あいつに会えば何か得る所がある。奢ってくれる。勉強になる。自分にないものを持っている。これが一方的にではなく”相互に”という関係でないといけない。あいつとつき合っていればトクがあるというのが根本になる。そしてその間柄は”尊敬6分軽蔑4分”という風でないといけない。これが尊敬8分軽蔑2分になると友情は壊れてしまう。尊敬5分5厘軽蔑4分5厘でも関係は怪しくなる。つまり尊敬しながらも心のどこかで”あいつはしょうもないやっちゃと想っていないといけない。お互いにである。”(山口瞳)