速やかに成らんと欲すること勿れ
50台後半で焦っていた時でした。定年以降、経済的にも精神的にもどう暮らしていったらいいのだろうか?軀が弱いので何らかの資格で働くしかないと行政書士の勉強を始めたのはいいけれども、脳梗塞の後遺症からかさっぱり頭に入りません。そんな時に「学に進むに漸有り。速やかに成らんと欲すること勿れ。唯諄々として止まざれば則ち遂に成す事あり」という言葉に出会いました。欲張るのはみっともないと想っていたので、”速やかに成らんと欲すること勿れ”はその通りだと肯んじました。速成は不自然です。諦めずにコツコツやっていれば何とかなるだろうと想えた瞬間でした。何とかなりました。